宿毛市に眠る戦争遺構に触れ、水上機のプラモを買う。

仕事で、宿毛市を訪れました。宿毛は海軍の湾泊地や航空基地があった土地で、市内には今でも戦争遺構が残されています。そういえば「艦これ」のサーバーの名前にもなってたかな?

宇須々木(うすすき)という地区にやってきました。

ツタが絡まったこちらコンクリート構造物は、弾薬庫の跡とのこと。

重厚な鉄製の扉は、当時からのものでしょうか。

「弾薬庫跡」と看板があって中に入れそうな雰囲気ですが、実際のところ中は民有地になっているようです。

現在は荒廃状態で、なんとも惜しい感じがします。レンガ積みが気になり、入り口から写真を撮らせてもらいました。

近くには、魚雷艇の整備壕跡も残っています。

魚雷艇とは、要するに特攻兵器です。具体的には「震洋」が格納されていたそうです。

そしてもうひとつ、今回は写真を撮ることができなかったのですが、近くに海軍飛行艇(水上機)の揚陸スロープが残っているという話を、ジャンボタクシーのドライバーさんが聞かせてくれました。

ときおり横殴りの雨で時間にも限りがあったので、最初は「へー」という感じでしたが、その日の夜に地元の観光ガイドの方からも同じ話を聞き、なんだか印象に残ったのです。

帰宅してからGoogle検索してみると、零戦をベースにした「二式水上戦闘機」等が配備され、訓練が行われていたようでした(2022/12/6 追記:本当に二式水戦がいたのかどうかはちょっとわからないです)。さらに検索を続けると、タミヤから1/48のプラモデルが発売され、流通在庫があることを知りました。

リンク: タミヤ 1/48 傑作機シリーズ 海軍二式水上戦闘機 | タミヤ

というわけで、とりあえず入手。1973年4月発売なので、私より年上です。

希望小売価格は1,650円(税込)、新宿ヨドバシで1,240円(税込)でした。

リンク: ヨドバシ.com – タミヤ TAMIYA 61017 日本海軍 二式水上戦闘機 [1/48 傑作機シリーズ] 通販【全品無料配達】

私は正直なところ、兵器も兵器の模型も、好きなわけではありません。でも今回宿毛に行って戦争遺構に触れたことで「その頃って、どんな感じだったのかな」と、考えました。そしてタミヤからキットが出ていると知った瞬間、手にとってイメージしたくなりました。

主翼。1/48だと戦闘機もこんなに大きいんですね。

組むかどうかわからないけれど——と思いながらnippperで検索してみたら、タミヤのもハセガワ(プラモデルメーカーです)のも、無塗装だったり好きな色に塗られたりと、なんとも自由。

「だったら自分も塗らなくていいかな」
「デカールだけでも貼るか」

そんな気持ちになりました。

まあ、今日のところは箱絵や説明書だけでも満足なのですが。


[2022/12/6 追記] 二式水戦、組み立てました。

投稿者: wagtail_sugai

須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれの町田市育ちで、現在は川崎市在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。

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