小田急線・海老名駅の改札を出てすぐのところにある、ロマンスカーミュージアム。2021年春にオープンしたこのミュージアムには、小田急電鉄の開業当初の車両や、特急ロマンスカー歴代車両などが展示されている。
リンク: ロマンスカーミュージアム | 小田急電鉄

高架通路に面したエントランスからエスカレーターで下って行くと、ヒストリーシアターと名付けられたフロアがある。そこに置かれているのは、小田急開業時の電車「モハ1」。
昭和初期の電車がどんなだったかを今に伝えてくれる存在だが、その横でループしている小田急の歴史をまとめた映像が、音も含めていきなりカッコいい。名古屋の「リニア・鉄道館」や大宮「鉄道博物館」もなかなかおしゃれだけど、それらとは少し違う「何か」を予感させる。

そして次のフロア「ロマンスカーギャラリー」に足を踏み入れると、いきなりこの光景が広がった(フロアに入るまでは見えないレイアウト)。ロマンスカーのレジェンドと言える3世代が並ぶ様子は圧巻で、小田急沿線で育った自分はテンションが上がるのを隠せない。

ベンチに座れば、ヒストリーシアターから聞こえてくるBGMとともに、少しひいたところから3世代のロマンスカーを眺めることができる。これがまた、いい。
そして、圧巻といえばもうひとつ。「ジオラマパーク」だ。

広大な鉄道模型のレイアウト——じゃなかった。小田急沿線をモチーフにした、景色が主役のジオラマだ。

走っている模型の電車よりも、風景のほうに夢中になってしまう。

その風景の中に、自然な感じで小田急線や江ノ電、箱根登山の電車が走っている。

しばらくすると、ジオラマの世界では日が暮れた。

プロジェクションマッピングの星空が広がって、うーん、ムーディー。
そんなわけで、ロマンスカーミュージアムはなかなかに大人っぽい空間なのだった。
もちろん、キッズのためのコーナーも充実しているのでご安心を。
リンク: キッズロマンスカーパーク | ロマンスカーミュージアム | 小田急電鉄

結局、ジオラマパークにいた時間がいちばん長かった。最後に「ロマンスカーミュージアムクラブハウス」で、食べ応え十分のハンバーガーにかじりついた。ちなみに、キッズ向けのバーガーやカレーもある。
リンク: CLUBHOUSE | ロマンスカーミュージアム | 小田急電鉄
リンク: ROMANCECAR MUSEUM – romancekr!