SNSで見かけた鉄道模型が、欲しいと思ったときにはほぼ完売状態。そこで「買えないならば作ればよいじゃない」と考え、1/150鉄道模型の3Dモデリングに挑戦してみた。
もともと、ローカル私鉄の古い電車や小さな電車が好きな私が、SNSでトミーテックの「ノスタルジック鉄道コレクション 第5弾」を知ったのは、発売からしばらく日にちが経ったゴールデンウィークの頃。ここ数年間は鉄道模型から離れていたので情報をキャッチアップできず、知ったときには店頭で入手困難な状況だった。
リンク: ノスタルジック鉄道コレクション 第5弾|製品をさがす|ジオコレ
ラインナップがストライクなので、入手できないことが残念に思えた一方で、価格設定には驚いた。ブラインドパッケージで価格が2,640円(税込)。そして、新たに用意された小型の動力ユニットは5,720円(税込)だという。今、鉄道コレクションってこんなに高価なのか——。
「だったら、自分で作ればいいんじゃない?」
DMM.makeの3Dプリントサービスを使ったり、自分で3Dプリンタを導入して鉄道模型を自作している人がたくさんいることは、知っていた。
リンク: 「つくる」を支えるプラットフォーム – DMM.make
簡単な形状なら、自分でも作れるに違いない——そう思って、個人利用向けの無償ライセンス(3年限定)があるAutodesk Fusionをインストールし、データ作成に取り組んだ。
データ作成の上で考えたことは、
・KATOのBトレ動力を使うこと
・モチーフはありつつも、オリジナルのフリーランス車両とすること
・まずはモデリングしやすい形状にすること
……という3点。
作りやすさで言えば切妻に勝るものはないだろうということで、福井鉄道モハ161と日立電鉄モハ13を参考に、小型電車のデザインを考えてみた。結果として、できあがったのがこちら。

これくらい簡単だろう……と思っていたが、基本的なボディ形状はともかく、細部の調整にはかなりの時間がかかった。トータル、数十時間。さすがに100時間は使ってはいないが、ゴールデンウィークから8月中旬まで、DMM.makeでのテスト出力も含めて、毎日のようにデータをいじっていた。



とはいえ、食パン形の前面を描いて引き伸ばすだけで車体の基本形状ができるので、やはり切妻はとっかかりやすいとは言えるだろう。前後の形状が違うのは、日立モハ13っぽいといえばそれまでだが、ひとつのデザインでなるべく習熟度を高めるために、いろいろやってみたかったというのもある。
そして、Fusionの使い方がある程度わかってくると、手を動かしていろいろ覚えているうちにもう少し複雑な形状を作りたくなって、並行して着手したのがこちら。


実車についての知識はほとんどないが、書籍やWebで写真をみて魅力的に思えた、福井鉄道モハ41、そして蒲原鉄道モハ11といったあたりをモチーフに、自分好みのスタイルに仕上げてみた。




ChatGPTにも相談しつつ、まずは屋根の中心線を描いて左右に押し出して、それを丸めてできあがった屋根の下面を押し出して車体の基本形状を作成。かなり丸まった前面だが、結果としてちょうどよかった。
なんとかふたつともデータがカタチになって、DMM.makeで出力。



ところが、出力は予想以上に良好な結果だったものの、Bトレの江ノ電と比較すると寸法が大きすぎる。そこで、形状が簡単な切り妻のほうは、思い切って作り直し。もう一方は、勉強だと思って寸法調整を行なった(これは大変だった)。
そして、切妻電車の側窓を2段にするなどの変更も行いつつ、ようやくカタチになったのがこちら。


PA11という素材はザラザラしているが、これはこれで味があってよいのではないかと思っている。取り扱いにも、繊細なところはなさそうだ。むかしの鉄道コレクションのパンタグラフをとりあえず取り付けて、KATOの動力ユニットに車体をかぶせてみれば、なかなかの満足度。



車高の調整も、個人的には許容できるレベルまでできた。実は切妻のほうに微妙な寸法のズレがあったのだが、ひとまず完成だ。
ここまで2体の出力費用が約5,600円×3回発生しているので、安くはない。しかし、自分だけの鉄道模型が手に入るとなれば、高い・安いの問題ではないだろう。
残課題は塗装だが、久しく鉄道模型を塗るなんてことはやっていなかったので、まずはテスト出力のボディを単色で塗るところからトライしているが、なんとかなりそうだ。ちなみに、別の素材で着色整形できるものがあり、今後はそちらを試すのも面白いと思っている。
たぶん、続く。
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