自転車ヘルメットの盗難防止に使える? 川住製作所「SOKULOCK」

2023年4月から、自転車乗車時のヘルメット着用努力義務が、子どもから全年齢に拡大される。ヘルメットを着用する人が増えると、自然と「このヘルメット、降りた後はどうすれば……」という疑問が沸くだろう。そこで、ヘルメットホルダーとして使えそうな製品に着目してみた。今回紹介するのは、川住製作所「SOKULOCK」シリーズだ。

SOKULOCKは、ダイヤルロック付きの結束バンドだと思えば理解が早い。ベルト部477mmの「SL01」と250mmの「SL02(ショート)」の2種類が用意されていおり、今回紹介しているのは前者「SL01」だ。

家電量販店の自転車コーナーで見かけることが多いこのシリーズ、今のところは電動アシスト自転車のバッテリー盗難防止グッズとして着目されているようだ。もちろん、その他にもさまざまな用途に応用はできるだろう。

ダイヤルは3桁。この番号ダイヤルが、ちょっと操作しづらいのが気になった。ダイヤルが小さいからだろうか、それとも突起が低いからか、手袋・グローブをしているととくにそう感じる。ただ、何回か使っているうちに慣れはする。

解錠番号は、初期設定値から任意に変更できる。ダイヤル式のロックによくある、番号変更ネジを押し込んで設定するタイプ。ネジが戻った時点で設定されてしまうから、慎重に変更しよう。

さて、今回はヘルメットホルダーとして使いたいわけだ。

前カゴがついている自転車であれば、これがいちばんシンプルな使い方だろう。前カゴのワイヤーとヘルメットの通気口に、SOKULOCKのベルトを通して、ダイヤルを回すだけ。SL01でもそれほど長いわけではないから、ヘルメットホルダーの役割と自転車本体のロックを兼ねるのは、諦めたほうがよい。

むしろ、使用しないときにどう携行するかのほうを考えてしまう。ヘルメットホルダーのホルダーが必要か——まあ、前カゴがある自転車なら、前カゴに付けておけばよいのかもしれない。ただしベルトが前や横に飛び出して歩行者に当たったり、下に飛び出して車輪に巻き込んだりといったことは「絶対に」避けなければならない。カバンに入れてしまうのが、もっとも安全と言える。

ロードバイクでも使ってみた。

細いワイヤーロックよりは、なんとなくではあるが安心感は高く感じる。私はサイクリングの途中で飲食店に入るときなどに、ヘルメットを店内に持ち込みたくないタイプの人間なので、こうやってヘルメットをフレームに固定できるのは便利だ。

ただ、こちらも携行が問題。一般的なサイズのサドルバッグには入らないし、サイクルジャージの背中のポケットにも入れたいとは思わない。私の場合は上写真のようにフレームバッグを使っているので、そこにしまうことはできるが、あまり収まりはよくなかった。近年よく見る、ツール類を携行するストラップベルトとあわせて使うとよいかもしれない。

川住製作所「SOKULOCK」シリーズ
直販価格 SL01:税込2,200円、SL02(ショート):税込2,100円

リンク: SOKULOCKl 有限会社川住製作所
リンク: SOKULOCK (ショート)l 有限会社川住製作所

関連記事:

投稿者: wagtail_sugai

須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれの町田市育ちで、現在は川崎市在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。