12月のある日曜日、交通機関で箱根をぐるっと回る、いわゆる「箱根ゴールデンコース」を、日帰りで逆回りしてみた。

しかも、町田駅前カリヨン広場を10:50発という、結構遅めのスタートで。
新宿駅スタートだとすると、10:10発くらい。箱根エリアでは「乗り物で1周する」のが目的で、ゆっくり観光したり、食事をしたりといった感じではないことは、やる前から想像がつく。
とにかくロマンスカーで箱根湯本に行かねば!ということになるのだが、今回活躍したのが、スマホの画面を改札口等で見せるだけで小田急線各駅〜箱根エリアまでの往復と、箱根エリア内指定の乗り物がお得に乗り降り自由で利用できる「デジタル箱根フリーパス」だ。
今回これから紹介するコースでは、通常だと運賃だけで6,360円かかるのだが、箱根フリーパスだと5,820円で済む。さまざまな施設の割引利用もできるが、行って帰ってくるだけでも利用価値がある。

しかも「デジタル箱根フリーパス」ならスマホの画面を係員に見せるだけ。チケットレスなだけでもすごく気楽だ。
[2022/9/4 追記]現在、小田急線では有人改札でQRコードを読み取るようになっています。
情報源: デジタル箱根フリーパス | EMot
そんなわけで、町田駅10:57発のロマンスカーに乗車。

ロマンスカー車窓からの富士山。この日の富士山は、ずっとこんな感じだった。

開成駅前に保存されているロマンスカー3100形NSEが、チラッと見えた。

11:57、箱根湯本駅着。
トイレ休憩だけ済ませて、すぐに移動開始。



箱根湯本駅12:10発の箱根登山バス・元箱根港に乗り、終点・元箱根港に到着したのが定刻の12:45。
ちなみに箱根湯本から元箱根に向かう箱根登山バスは小田原始発の「箱根町線」と箱根湯本始発の「旧街道線」があるが、なんとなく空いてそうな気がして後者を選択。ただ、箱根町線も続行便が出てたみたい。



寒いけど、天気のよい芦ノ湖。
ここから海賊船に乗るのだけれど、少し時間がある。ただ、ゆっくり食事をするほどでもないし、人気の「Bakery & Table 箱根」は少し行列ができていた。


46歳男性ソロ客だが、「あしのこ茶屋」のベンチで「縁結び焼き(小倉チーズ)」を食べる。ハート形の大判焼き。中身は暖かいので、フリーのお茶とともに助かった。1個200円。
リンク: あしのこ茶屋|箱根ナビ


13:25、元箱根港から桃源台港行きの箱根海賊船に乗船。何年ぶりだろう!?


25分の船旅。13:50、桃源台港に到着。

もちろん、箱根ロープウェイの乗り場へ即移動。少し並んで、14:04頃にロープウェイに乗ることができた。


桃源台から大涌谷を目指す。所要時間は16分ほど。



ひたすら寒い。相変わらず富士山が雲をかぶっている以外、晴れ渡って景色は最高なのだが。
そして14:36には早雲山方面のロープウェイ乗り場に並び、乗り込む。




ロープウェイは足元まで窓ガラスがあって、大涌谷の様子を覗き込むことができる。また、早雲山に向けて降り始めるときの相模湾方面の眺望が素晴らしい。約8分で早雲山駅到着。

早雲山駅でケーブルカーに乗り換え、14:54に発車、15:04には強羅駅到着。
強羅駅では写真を撮る間も無く、ケーブルカーから箱根登山電車へ乗り換え。15:08に発車して箱根湯本へと向かう。

箱根登山電車は強羅駅だけでなく彫刻の森駅からもかなりの乗車があって、写真を撮ることはできず。ところどころ路盤や法面が真新しく、台風被害からの復旧は大変だったのだろうなと思う。
15:46、箱根湯本駅に到着。
ホームに、引退が発表されたばかりのVSEが。

でも、今回はこちらには乗らず。
15:59、箱根湯本駅から「赤い小田急」の各駅停車に乗って小田原駅へ。この区間は箱根登山線ではあるけれど、小田急の電車で運行されている。

16:14、小田原駅に到着。電車はすでに折り返し「箱根湯本」の方向幕。
ここでようやく、落ち着いて食事。

駅ビルの「ラスカ」に入っている「魚力食堂」にて、地魚入り刺身定食、1,390円。セルフ&食券制でゆっくりできる感じではないし、チェーン店なので大きな期待はしていなかったけど、さすがに魚はなかなかうまい。
リンク: 魚力食堂 ラスカ小田原店 – 小田原/魚介料理・海鮮料理 | 食べログ

食後にコーヒーショップで時間をつぶし、17:47には小田原駅から上りロマンスカーに乗車。行きも帰りも「EXE」だけど、個人的にはまったく問題ない。
箱根湯本始発だけど、小田原で連結される前4両の席を予約した(単に好みの問題だが)。

18:33、町田駅着。カリヨン広場に戻ったのが18:40頃。
休憩時間込み、トータル8時間で、箱根ゴールデンコース逆回り1周を達成した!
今回、大涌谷までは基本的に空いていた。箱根湯本から元箱根港までの路線バスがいちばん心配だったが、天山湯治郷がある奥湯本入口バス停に着く頃には多くのお客さんが降りて、ガラガラの状態。
ただ、大涌谷〜早雲山〜箱根湯本にかけては、強羅を15時過ぎに出る感じでは当然ながら混雑する。この混雑を避けるなら、もう少し早めのスタートじゃないといけない。10時には箱根湯本に到着していたいというのが、本当のところ。そうすれば温泉に浸かるか、早めに昼食をとるくらいの余裕もできるはず。
まあ今回に関して言えば、日曜日の朝、早起きできなかったとしても箱根ゴールデンコースを回れるか——というテーマだったので、その意味では狙ったとおりに達成できた。
なお、2022年はじめに箱根ロープウェイが運休・代行バスになる期間があるので、冬の箱根を狙っている人は注意してほしい。
リンク: 【2022年1月18日(火)~】箱根ロープウェイ 定期点検整備工事に伴う一部営業運転の休止について|ニュースリリース|箱根ナビ
関連記事: 「EMot」で予約する – romancekr!
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「デジタル箱根フリーパスで「箱根ゴールデンコース」を日帰り・逆回り1周!」への1件のフィードバック
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