世の中には「鉄道ファンでなくても知っている有名な列車」があります。小田急電鉄の「ロマンスカー」も、そんな列車のひとつと言えるでしょう。
ロマンスカーは新宿と箱根や江ノ島を結ぶことから観光列車のイメージが強いのですが、沿線人口の多さゆえに「普段使い」をする人がとても多いのも特徴です。私も、通勤やビジネス移動、週末のお出かけまで、さまざまな場面でロマンスカーを利用してきました。
しかし、このコロナ禍、さすがにロマンスカーに乗る機会がありません。通勤というものをこの半年ほどしていませんし、プライベートで都心方面に向かったのも、片手で数えるほどです。
最後にロマンスカーに乗ったのは、昨年9月はじめに所用で小田原に行ったときでした。それまでは、毎週のように乗っていたのに!
お正月休みのある日、夕暮れの線路側でカメラを構えてみると、すぐにロマンスカーがやってきました。

形式は50000形で「VSE」という愛称が付いています。VSEはVault Super Expressの略で、Vaultは「ドーム型の天井」といった意味です。最新型というわけではありませんが、展望席をもち、内装も凝っていて、乗ったときの非日常感は随一。ロマンスカーのフラッグシップと呼べる存在です。
リンク: 小田急ロマンスカー50000形VSE – romancekr

日没後の空が、高くて丸い屋根をもつVSEの車体に反射し、夕闇とのコントラストを生み出していました。

こうやって眺めてみても、やっぱり華のある列車です。
以前のように気軽にロマンスカーに乗ったり、小田原や箱根へのショートトリップを存分に楽しめる日がくることを願って、今はできる限りのことをしたいと思います。
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