土砂降りの中、湘南新宿ラインと両毛線に揺られて前橋市にやってきたのは、去年の11月下旬のこと。失礼ながら、前橋は「いつ来ても、人がいないな!」と思わずにはいられない街です。まあ、4回きたうち2回は大雨であることは考慮するべきですが。




この日の様子は、以前に「臨江閣」という歴史ある建物についての記事で紹介していますが(こちら)、もうひとつ、大きな目的がありました。それは、過去にも記事にしているタイ料理屋「泰処セマクテ」です。

初めてセマクテに入ったのは2011年9月、自転車のヒルクライムレース「第1回まえばし赤城山ヒルクライム」に参加したときのことでした。そのときは今とは別の場所でしたが、なんとなく雰囲気に惹かれ、そしてグリーンカレーを食べてファンになりました。ということは、もう10年以上前のことか。
まえばし赤城山ヒルクライムに出るたびに訪ね、以前の場所で2回、現在の場所に移転して1回食べています。そのうち最後の1回は肝心のヒルクライムレースが台風による大雨の影響で中止になったのですが、かえって「別にヒルクライム関係なしに食べに来るのもいいな」と思いました。
そしてこの日も、セマクテのグリーンカレーが無性に食べたくなり、昼の営業時間内に滑り込むようにして、前橋に来たのでした。

チキンとナスの入った、グリーンカレー。ココナッツミルクの甘さとスパイスの辛さ、そしてチキンスープの風味のハーモニーがなんとも言えません。

そして、レック麺のプチサイズ。こちらも鶏のスープです。ナンプラー、酢、唐辛子、砂糖で味変を楽しめます。
食べ終わったあと、すごく爽やかな気分になりました。
さて、セマクテには「タンブン飯」という制度があります。1枚250円のチケットを買って、お店のボードに貼ります。早い話が、これで「徳を積む」のです。他の誰かも徳を積んで3枚になったら、誰かが無料で1食、ご飯を食べることができます。
詳しくは下記リンク先にて。
「タンブン」とは、タイ語で「善行を行う・徳を積む」という意味です。タイでは、お寺でお坊さんに寄付(喜捨)をしたり、托鉢(たくはつ)のお坊さんに食事を差し上げたりして、来世への徳を積みます。また、お寺やお坊さんだけでなく、誰かの為に何かをしてあげることを「タンブン」と言ったりもします。日本にも「情けは人の為ならず」という同じような意味の言葉がありますね。
情報源: タンブン飯 | 泰処セマクテ
私もこの日は、徳を積みました。
リンク: | 泰処セマクテ | 群馬県前橋市立川町通りにあるタイ料理専門店です。本場タイの屋台の雰囲気とタイ料理を気軽にお楽しみいただければ幸いです。