台北でピータン豆腐を食べる

2023年12月の台北で意図せずハマったのが、ピータン豆腐だ。

初日、とりあえずホテル(サンルート台北)から近いところにある「玖五牛肉麵」という店に入って、牛肉麺を頼む。

実はこのとき、自分が何を注文したのか明確には覚えていない。ただ、写真のようにモツが入っていたのは覚えているし、モツだけでもなかったはずだ。ということは、半筋半牛肉麺だったようだ。

そして私の心を掴んだのが、一定金額以上を注文するとサービスとしてついてくる、ピータン豆腐だ。なめらかな豆腐と濃厚なピータンが、クセになる。ピータン大好き、かといってそう頻繁に食べるわけでもない自分にとっては、実にうれしい展開。なんならコレだけでチビチビ飲ってもいいくらいだ。

3日目。特別なものが食べたいという欲はないが、らしいものは食べたいということで、台湾でチェーン店に入ってみようと思った。街を歩いていて目についたのが、「三商巧福」。日本でいうところの、吉野家や松屋みたいなもんだ。いや、台湾には吉野家や松屋があるから、かえってわかりにくいか……。まあ、わかるでしょう?

排骨飯を頼んだら、チェーン店らしさとワイルドさ、そして華やかさが同居した一皿が届く。いや、どうもセットがデフォルトらしく、スープと小皿もあるぞ。

わい!

予定外のピータン豆腐だが、まったく問題ない。パックから取り出してひっくり返しただけの豆腐が、なんとなく台湾っぽさを感じさせるではないか(適当)。こんな短期間で続けてピータン豆腐を食べられるなんて、最高。台湾最高。

肝心の排骨飯も、チェーン店らしいというのだろうか、万人ウケする味付け。ピータン豆腐もあったので、ちょっと私には量が多いと感じたが、でも肉も意外とやわらかく、食べやすくておいしかった。

行けるうちにいっぱい台湾に行って、またピータン豆腐を食べたい。今度はピータン豆腐メインで、お酒を飲むのもいいね。

投稿者: wagtail_sugai

須貝 弦(すがい・げん):1975年東京都新宿区生まれの町田市育ちで、現在は川崎市在住。雑誌原稿の編集・取材・執筆の他、企業Webサイトやオフィシャルブログの制作にも携わる。クロスバイクと小田急ロマンスカーが好き。